去年の夏
すべてを捨て自転車を漕いで漕いであの人のもとへ。
がらんとした駅はわたしにはきらきらして見えました。
花火の広告を見たような気がします。
花火、見たいなあ
と思いました。
そして世界一の幸せもんみたいな顔をして、座席のいちばん端に座ってソワソワしました。
わ
た
し
の
し
あ
わ
せ
が
は
じ
ま
る
と。
しあわせ、というのは安い言葉です
どこにでもある、安い安い言葉
今年の夏はもうおしまい。
簡単なものを見つけられませんでした。
ポインセチアは元気ですよ。
明日はお休みだからゆっくり話せるかな。
ポインセチアはとても優しくて
わたしと同じくらい寂しがりやだから。